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たくさん問題を解いても成績が伸びない君へ。勉強の成果を劇的に変える「たった一つ」の質問

こんにちは!学楽塾プレインズの教室長、佐藤です。

「毎日、宿題でたくさん問題を解いているのに、テストの点数がなかなか上がらない…」 「うちの子、あんなに頑張っているのに、どうして結果が出ないのかしら…」

そんな悩みを抱えている生徒さんや保護者の方の声を、私はこの20年間で数えきれないほど聞いてきました。

何を隠そう、私自身も学生の頃は同じ悩みを抱えていた一人です。机に向かう時間は長いのに、成績は一向に上がらない。当時は「自分は頭が悪いんだ」と本気で思い込んでいました。

しかし、あることに気づいてから、私の勉強法は一変し、偏差値を20も上げることができました。それは、勉強とは単なる「作業」ではない、ということです。そして、その「作業」を本当の「学習」に変えるための、魔法のような質問があったのです。

今日は、なぜ問題をたくさん解くだけでは成績が伸び悩んでしまうのか、その理由と解決策を、脳の仕組みにも触れながらお話ししたいと思います。


■問題を解くことが「作業」になっていませんか?


想像してみてください。

あなたは今、算数のドリルを解いています。

問題を解き、丸付けをし、間違えた問題の解説を赤ペンで写す。これを毎日繰り返す。とても真面目で、素晴らしいことです。

しかし、もしこの時、頭の中で「早く終わらせたいな」「この解説、なんでこうなるんだろう…まあ、写しておけばいいか」と考えていたら、それは脳にとって本当の「学習」にはなっていません。残念ながら、それは単なる「作業」になってしまっているのです。


脳は、ただ情報を受け取るだけ(インプットするだけ)では、その情報を「重要だ」と判断してくれません。例えば、自転車の乗り方を本で読んだだけで、すぐに乗れるようにはなりませんよね?実際に何度も転びながら、「こうすればバランスが取れるのか!」「このくらいの力でペダルを漕げばいいんだな」と、体と頭で試行錯誤することで、初めて「できる」ようになります。


勉強もこれと全く同じです。解説を読んで「わかる」ことと、自力で問題を「できる」ことの間には、大きな壁があるのです。この壁を乗り越えない限り、問題を解くという行為は、答えを書き写すだけの「作業」で終わってしまいます。


■脳を"本気"にさせる魔法の質問、「なぜ?」


では、どうすれば「作業」を「学習」に変えることができるのでしょうか? 答えはとてもシンプルです。問題を解き終えた後、特に間違えてしまった問題に対して、自分に「なぜ?」と問いかけることです。

  • なぜ、自分はこの問題を間違えたんだろう?」

  • なぜ、この公式を使うと答えが出るんだろう?」

  • なぜ、選択肢の『ア』ではなく『ウ』が正解なんだろう?」

この「なぜ?」という質問は、脳を非常に活性化させることが科学的にもわかっています。ただ答えを見るだけでは、脳は「ふーん、そうなんだ」と受け流してしまいます。

しかし、「なぜ?」と考えることで、脳は答えに至るまでの道筋や理由、関連する知識を必死に探し始めます。このプロセスこそが、知識を断片的なものではなく、繋がりを持ったネットワークとして記憶させ、長期的に忘れにくくするのです。


これは教育心理学で「メタ認知」と呼ばれる力にも繋がります。メタ認知とは、「自分自身を客観的に見る力」のこと。

「自分は今、何がわかっていて、何がわかっていないのか」

を正確に把握する力です。


成績が伸びる生徒は、このメタ認知能力が非常に高い傾向にあります。

そして、その力を鍛える最も簡単で効果的なトレーニングが、「なぜ?」と自問自答することなのです。


■「解説マニア」だったA君の変身ストーリー


以前、私の塾にA君という生徒がいました。彼は非常に真面目で、宿題はいつも完璧。

ノートもまるで教科書のように綺麗にまとめられていました。しかし、彼の成績はなかなか上がりませんでした。


彼のノートを見せてもらうと、原因は一目瞭然でした。

ノートには、問題集の解説が寸分の違いなく、美しい文字で書き写されていたのです。彼は、解説を写すことが勉強だと思い込んでいたのですね。


私はA君に一つの宿題を出しました。

「これから間違えた問題は、解説を写す代わりに、『なぜ自分が間違えたのか』その理由と、『次に同じような問題が出たら、どこに気をつけるか』を自分の言葉で書いてごらん」と。


A君は最初、とても戸惑っていました。

「計算ミスをしたから」としか書けなかったのです。

しかし、一緒に「なぜ計算ミスをしたんだろう?」「見間違い?」「公式をうろ覚えだった?」と深掘りしていくうちに、彼は自分の弱点を客観的に分析できるようになっていきました。


数ヶ月後、彼のノートは以前のような綺麗さはありませんでしたが、そこには彼の思考の軌跡がびっしりと書き込まれていました。

「分数の割り算を、逆数にしないで計算してしまった。次からは必ず逆数を確認する!」「主語と述語の関係をよく読んでいなかった。まず文の構造を捉える練習をする」など、具体的な分析と対策で溢れていたのです。


言うまでもなく、A君の成績はそこからぐんぐん伸びていきました。

「なぜ?」と考える習慣が、彼の脳を「作業モード」から「学習モード」へと切り替え、本物の学力を育ててくれたのです。


■まとめ


たくさんの問題を解くことは、決して無駄なことではありません。

それは、自分の「わからない」を発見するための、大切な第一歩です。

しかし、そこで立ち止まってしまっては、せっかくの努力が実を結びません。


大切なのは、その一歩先。

問題を解き終えたら、特にバツがついてしまった問題と、じっくり向き合ってみてください。そして、自分自身に問いかけるのです。


「なぜ、間違えちゃったんだろう?」と。


このたった一つの質問が、君の脳を活性化させ、昨日までの勉強を、何倍も価値のあるものに変えてくれるはずです。

今日から、ぜひ試してみてくださいね。


学楽塾プレインズより


「『なぜ?』と考えることが大切なのはわかったけど、一人で考えるのは難しい…」 「そもそも、何がわからないのかが、わからない…」

もし今、あなたがそんな最初の「なぜ?」で立ち止まってしまっているのなら、ぜひ一度、私たち「自信創造塾」にそのお悩みを相談しに来ませんか?

私たちは、ただ答えを教える塾ではありません。生徒一人ひとりが「なぜ?」と考え、自分だけの「わかった!」にたどり着くまでの道のりに、とことん寄り添います。その小さな成功体験の積み重ねが、やがて勉強への大きな自信に変わっていくことを、私たちは知っているからです。

あなただけの「なぜ?」を見つける旅を、私たちと一緒に始めましょう。まずは、お気軽に体験授業へお越しください。お待ちしています。


[学楽塾プレインズのホームページはこちら]

 
 
 

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